ウクレレ初心者向け練習曲の選び方|コード数とテンポで比較

ウクレレを始めたばかりのときは、「最初にどの曲を練習すればよい?」「Cは押さえられるのに曲になると手が止まる」と迷いやすいものです。知っている曲でも、難しいコードや速いストロークが入った編曲を選ぶと、途中で進まなくなることがあります。

この記事では、初心者が取り組みやすい練習曲の候補と、その選び方を具体的に紹介します。コードの数・押さえ替え・リズムという3つの観点で難易度を見分け、曲を最後まで弾き切る練習方法まで説明します。

この記事の結論

最初の練習曲には、C・F・G7など、すでに押さえられる2〜3種類のコードを中心にした、ゆっくり弾ける短い編曲がおすすめです。「きらきら星」「メリーさんのひつじ」「かえるの合唱」などの簡単な伴奏版から選びましょう。

曲名だけで簡単と決めず、使うコードと1小節あたりのコード変更回数を確認することが、初めての1曲を完成させる近道です。

ウクレレ初心者におすすめの練習曲6選

下の6曲は、初心者向けの短い旋律譜やシンプルなコード伴奏の編曲を選びやすい候補です。同じ曲でも、編曲・調(キー)・演奏するテンポによって難易度は変わります。表のコードや難易度は特定の楽譜を保証するものではなく、選ぶ際の目安です。

曲の候補主に練習できること楽譜を選ぶポイント
きらきら星一定の拍、簡単なコード変更少数のコードで伴奏できる版を選ぶ
メリーさんのひつじ短いフレーズ、単音の弾き分けまず単音メロディーか簡単な伴奏版から
かえるの合唱繰り返し、同じリズムの維持輪唱や複雑なソロ編曲は避ける
聖者の行進拍に合わせたコードストローク速いジャズ風アレンジより簡単な伴奏版
オーラ・リーゆっくりしたコード変更、フレーズ感複雑なアルペジオのない版を探す
ハッピー・バースデー・トゥー・ユー3拍子、歌に合わせるタイミング3拍子を数えられるようになってから

曲を選ぶときは、題名よりも手元の楽譜に書かれたコード数とコードの切り替わる位置を優先しましょう。初心者向けに見えても、サビで急に難しいコードが増える場合があります。

最初の1曲なら「きらきら星」

旋律を知っている人が多く、短いまとまりの反復もあるため、演奏の途中で現在地を見失いにくい曲です。最初はダウンストロークだけで拍を刻み、コードを変える位置を覚えることに集中できます。

たとえばC・F・G7で弾ける入門向け伴奏版なら、右手を複雑に動かさず左手の切り替えに取り組めます。ただし、すべての楽譜がその3コードで書かれているわけではありません。

メロディーを弾いてみたいなら「メリーさんのひつじ」

弦を1本ずつ弾く単音練習に向く短い旋律です。左手の指を置く位置、弾く弦、音の長さを一つずつ確認できます。コード伴奏だけでなく、ウクレレのタブ譜に慣れたい人にもよい候補です。

最初からコードと旋律を同時に弾くソロウクレレ版を選ぶと難しさが上がります。まずはメロディーだけ→簡単な伴奏だけと分けるのがおすすめです。

同じ動きを安定させたいなら「かえるの合唱」

繰り返す短いフレーズを使い、毎回同じ速さと音量で弾く練習に向きます。コード伴奏の場合は、途中で歌に引っ張られてテンポが速くならないよう注意しましょう。

輪唱を再現したアレンジや複数声部を同時に弾く編曲は入門者には複雑になるため、短い単旋律版または伴奏版を選びます。

コード伴奏に慣れたら「聖者の行進」

一定の拍を保ちながら弾く練習に利用できます。慣れたら単純なダウンストロークから、拍の間にも音を入れるストロークへ少しずつ発展させます。

ただし、ジャズ風に跳ねたリズムや細かいコード変更を含む楽譜は別の難易度です。「聖者の行進」という題名だけで易しいと判断しないようにしましょう。

落ち着いたテンポで伴奏したいなら「オーラ・リー」

長めの音をしっかり伸ばすことや、歌に合わせてコードを切り替えることを練習しやすい曲です。1小節に何度もコードが変わらない編曲を選べば、左手の準備に余裕を持てます。

細かな分散和音を求めるソロ編曲ではなく、コード名が付いたシンプルな伴奏譜を選びましょう。

3拍子にも挑戦したいなら「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」

「1・2・3、1・2・3」と数えて弾く3拍子の練習になります。歌い出しのタイミングやコードを変える位置が分かれば、人に合わせて伴奏する楽しさも感じられます。

ただし、4拍子しか練習していない人には拍のまとまりが難しく感じられることがあります。3拍子を手拍子で取れるようになってから挑戦すると進めやすくなります。

曲の難易度を見分ける5つの基準

曲名や「初心者向け」という表示だけでなく、実際の譜面を見て判断しましょう。次の条件を多く満たす曲ほど、最初の練習曲に向いています。

初めての練習曲を選ぶチェックポイント
1|コードが2〜3種類程度に収まる

覚える形が少ないと、右手の動きにも注意を向けられます。すでに押さえられるコードを含む楽譜を優先します。

2|1小節内のコード変更が少ない

曲全体のコードが少なくても、短い間隔で何度も押さえ替える曲は難しくなります。まずは1小節に0〜1回程度の変更を目安にする方法があります。

3|無理なく押さえられるコードである

セーハ(1本の指で複数弦を押さえる奏法)や大きく指を開く形が頻出する場合は、別の簡単な編曲も探します。

4|リズムを声に出して数えられる

4拍子で「1・2・3・4」と数えられる、または3拍子を理解できるなど、今の自分に合った拍子・音符の曲を選びます。

5|短い区間に分けて練習できる

同じパターンが繰り返され、2〜4小節ずつ取り出せる曲なら、つまずきの原因を見つけやすくなります。

POINT

「簡単な曲」というより、「今できる動きが多く含まれるアレンジ」を選ぶのが重要です。好きな曲でもコードを減らした入門版があれば、練習候補になります。

C・F・G7・Amを練習曲で使えるようにする

ウクレレの入門用伴奏では、C・F・G7・Amがよく登場します。初めから4つすべてを覚える必要はありません。使う楽譜に合わせて、必要なコードから練習しましょう。以下の押さえ方は一般的なG-C-E-Aの標準チューニングを前提としています。

コード標準チューニングでの押さえ方練習するときのポイント
C4〜1弦の順に 0-0-0-31弦3フレットを確実に押さえる
F2-0-1-04弦2フレットと2弦1フレットを同時に押さえる
G70-2-1-23本の指をまとめて移す
Am2-0-0-04弦2フレットだけを確実に押さえる

数字は4弦から1弦の順で、0は開放弦を表します。たとえばCの「0-0-0-3」は1弦3フレットだけを押さえ、他の3弦は開放で鳴らす形です。

コードの切り替え練習例

最初はC → F → C → G7 → Cの順に、各コードを4拍ずつ鳴らしてみましょう。これはコードチェンジ練習の例であり、上で紹介した特定の曲の正式な進行ではありません。押さえ替えに余裕が出たら、各コードを2拍ずつに短くします。

指の置き場所ばかりを見てリズムが止まる場合は、最初のうちはコードを変える直前の拍で一瞬左手を離してもかまいません。速度よりも次のコードを押さえる位置を正確に覚えることを優先します。

初心者向けの練習手順|1曲を最後まで弾く6ステップ

選んだ曲は最初から通して何度も弾くより、短く分けて練習するほうが間違いを確認しやすくなります。

STEP 1|楽譜に登場するコードを全部確認する

曲の最初から最後まで目を通し、知らないコードに印を付けます。数が多い場合は別の簡単な編曲を探すか、先にコード練習をします。

STEP 2|コードだけをゆっくり押さえ替える

右手を止めて、コードを1つずつ正確に作ります。すべての弦が濁らずに鳴るか、1弦ずつ弾いて確かめます。

STEP 3|右手はダウンストロークだけにする

4拍子の曲なら「1・2・3・4」の各拍で下向きに弾きます。ストロークを複雑にしないことで、コード変更に集中できます。

STEP 4|2〜4小節ずつ区切ってつなぐ

短い区間を、音が濁らず拍を保って弾けるまで繰り返します。できたら次の区間を追加し、最後に曲全体をつなぎます。

STEP 5|慣れたらストロークに変化を付ける

余裕が出たら「1拍目は下、2拍目は下」のように基本の拍を保ったまま、上向きストロークを少しずつ追加します。元の曲の拍子に合うパターンを使いましょう。

STEP 6|録音して止まった場所を確認する

スマートフォンなどで演奏を録音し、テンポが急に遅くなった場所、コードの音が濁った場所を確認します。次の練習はその小節から始めましょう。

1回の練習メニュー例
  • 2分:チューニングと指の準備
  • 3分:苦手なコードの押さえ替え
  • 5分:難しい2〜4小節を繰り返す
  • 3分:曲の前半と後半をつなぐ
  • 2分:通して録音し、次回の課題を1つ決める

合計15分は編集上の練習例です。上達までの必要時間や効果を保証するものではありません。手が疲れる場合は短く切り上げてください。

ストロークと単音メロディー、どちらの曲から始める?

「ウクレレで曲を弾く」には、主にコードを弾いて歌を伴奏する方法と、1音ずつ旋律を弾く方法があります。目的に合わせて選べば、練習曲が自分に合っているか判断しやすくなります。

やりたいこと選ぶ楽譜最初に練習する技術
歌いながら弾きたいコードが書かれた歌詞付き楽譜コード変更と一定のストローク
ウクレレだけでメロディーを弾きたい単音タブ譜弦の位置とフレットの読み方
伴奏とメロディーを同時に弾きたいソロウクレレの楽譜単音とコードの基礎を身につけてから挑戦

最初から難しいソロ編曲に挑む必要はありません。まずコード伴奏か単音メロディーのどちらか1つを完成させるほうが、達成したことを確認しやすくなります。

練習曲が弾けないときの原因と直し方

起きていること考えられる原因まず試すこと
コードを変えると演奏が止まる次の指の形がまだ定着していない前後2コードだけで押さえ替えを反復する
弦がビリビリと鳴る・音が出ない指がフレットから遠い、別の弦に触れている1弦ずつ鳴らして指の位置を調整する
曲の途中から速くなる右手の拍が安定していない手拍子で拍を確認し、ダウンだけで弾き直す
歌と演奏が合わないコード変更と歌い出しを同時に意識している伴奏だけ完成させ、歌は短い区間ごとに追加する
難しいコードが1つだけ出てくる編曲が今の技術より難しいそのコードだけ練習するか、易しい別編曲を探す
左手が痛くなる強く握り過ぎ、無理な角度になっている可能性演奏を止めて姿勢・力みを見直し、痛みが続くなら専門家に相談する
難しい曲を無理に弾き続けない

一部が弾けないだけなら、その2小節を取り出して練習すれば十分です。しかしコードの大半が押さえられず、毎小節で止まる場合は、今の段階に対して編曲が難しい可能性があります。曲を諦めるのではなく、簡単なバージョンに変えて取り組みましょう。

自分に合う練習曲か、最初の5分で確かめる方法

楽譜を決めきれない場合は、冒頭の数小節で試し弾きをしてください。次の3点を確かめれば、自分にとって難しすぎる編曲を選びにくくなります。

  1. コードを数える:使われるコード名をすべて書き出し、知らないものが多すぎないか確認する。
  2. 最初の4小節を試す:歌わずに、ゆっくりダウンストロークだけで弾いてみる。
  3. つまずきの種類を分ける:コードの押さえ方なのか、変更の速さなのか、リズムなのかを判定する。

コードは押さえられるのに速さだけが問題なら、速度を落とすことで練習を続けられます。知らないコードや難しい奏法が多いなら、初めの1曲としては別の版が向いています。

POINT

完成の目標は「原曲と同じ速さ」ではなく、自分が数えられるテンポで、曲の始まりから終わりまで大きく止まらず弾けることに設定しましょう。

最終的にどの練習曲を選べばよい?

最終結論

初めてのコード伴奏なら「きらきら星」の2〜3コード程度の入門編曲、単音でメロディーを弾きたいなら「メリーさんのひつじ」の簡単なタブ譜から始めるのがおすすめです。曲名だけでなく、実際の譜面が今の技術に合うかを確認してください。

今日やること:候補曲のコード数と変更回数を見て、最初の4小節をゆっくり弾いてみる。

4小節が止まらず弾けるようになったら、次の4小節へ進みます。1曲を完成させてから、コード数やストロークが少し難しい曲へ段階を上げましょう。