タブ譜(TAB譜)とは?ギターの弦とフレット番号の読み方

ギターやベースを始めて楽譜を探すと、「TAB」や「タブ譜」と書かれた、横線と数字でできた譜面を見かけます。五線譜が読めなくても使えると聞く一方で、線の上下や数字の意味が分からず、手が止まる人もいるでしょう。

この記事の結論

タブ譜(TAB譜)は、弦などの位置と押さえる場所を数字で示す、楽器の演奏位置に特化した楽譜です。

一般的なギター用のタブ譜では、横線が弦、数字がフレット番号、「0」が開放弦を表します。まず弦の並びを確認し、左から右へ数字を追えば、どこを押さえて弾くかが分かります。

ここでは、6弦ギターを例にタブ譜の意味と読み方を整理し、ベースやウクレレでの違い、初心者が間違えやすい記号、練習の進め方まで説明します。

タブ譜とは?五線譜との違い

タブ譜は、音名や音符の高さそのものより、楽器のどこを使って音を出すかを直接示す表記方法です。ギターでは「何弦の何フレットを弾くか」を読み取れます。

比較項目タブ譜五線譜
主に示すもの弦・フレットなど演奏位置音の高さ・長さ
初心者の読み始め弦と数字を覚える音符の位置や音価を覚える
得意なこと押さえる場所をすぐ確認音の動きやリズムを体系的に把握
注意点譜面によってリズム情報が省略される弦や指の位置は別途判断が必要

タブ譜だけで弾ける曲もありますが、すべてのタブ譜が音の長さや休符を詳しく示すわけではありません。タブ譜に加えて、音源やリズム表記を確認すると、原曲に近づけやすくなります。

ギターのタブ譜の読み方は3つの基本から

1.横線は弦を表す

標準的な6弦ギターのタブ譜は横線が6本あります。上の線が細い1弦、下の線が太い6弦です。実際にギターを構えて見下ろしたときの上下と混同しないようにしましょう。

6弦ギターの基本の並び(標準チューニング)
弦・開放弦の音表示補足
1弦 e—————-いちばん細い弦
2弦 B—————-
3弦 G—————-
4弦 D—————-
5弦 A—————-
6弦 E—————-いちばん太い弦

上から1弦→6弦です。左の音名は標準チューニングの開放弦を表し、譜面によっては省略されています。

2.数字は押さえるフレットを表す

例えば1弦の「3」は、1弦の3フレットを押さえて弾く指示です。「0」はフレットを押さえずに弾く開放弦。「5」は5フレットを表します。

数字は指番号ではありません。「3」を見て3本の指で押さえる、あるいは必ず薬指を使うという意味ではありません。

3.左から右へ読み、縦にそろった数字は同時に弾く

横方向が演奏する順番を示します。同じ縦位置に複数の数字が並んでいれば、通常はその弦を同時に鳴らします。1本ずつ並ぶ数字と、縦に重なる数字を見分けるのが最初のポイントです。

実際のタブ譜を読んでみよう

以下は標準チューニングの6弦ギターを想定したオリジナル練習例です。数字の間隔だけでは正確な音の長さは決まらないため、まずは弾く位置と順番に集中してください。

例1|1弦を順番に弾く

弦・開放弦の音表示補足
e–0–1–3–1–0–
B—————–
G—————–
D—————–
A—————–
E—————–

1弦の開放弦→1フレット→3フレット→1フレット→開放弦の順です。数字を一つずつ確認し、余計な弦を鳴らさずに弾けるか試しましょう。

例2|違う弦へ移動する

弦・開放弦の音表示補足
e——–0–
B—–1—–
G–0——–
D———–
A———–
E———–

3弦の開放弦→2弦の1フレット→1弦の開放弦、という順です。音が高い方へ進みますが、タブ譜ではまず数字がどの横線に書かれているかを見ます。

例3|縦に並ぶ数字を同時に弾く

弦・開放弦の音表示補足
e–0–
B–1–
G–0–
D—–
A—–
E—–

3弦の開放弦、2弦の1フレット、1弦の開放弦を一緒に鳴らす例です。すべての6本の弦を弾く指示ではありません。数字のある3本の弦だけを鳴らします。

POINT

タブ譜を見るときは、弦 → フレット → 順番 → 同時に鳴らすかの4点を毎回確認すると、読み違いを減らせます。

タブ譜によく出る記号と注意点

曲のタブ譜には、数字以外にも奏法を表す記号が登場します。以下はよく使われる例ですが、記号の書き方は出版社やサイトによって異なるため、譜面の凡例があればそちらを優先してください。

表記例意味読み方の目安
0開放弦フレットを押さえずに弾く
5h7ハンマリング・オン5フレットの音から7フレットを指でたたいて鳴らす
7p5プリング・オフ7フレットから指を離し5フレットの音を鳴らす
5/7スライド押さえた指を5から7フレットへ滑らせる
7b9チョーキングの例7フレットの音を9フレット相当の高さまで上げる表記例
xミュート音など弦をミュートして鳴らす等。文脈で確認する
~ビブラート等伸ばした音を揺らす記号として使われることがある
記号だけで決めつけない

「x」は鳴らさない弦やゴーストノートを表す場合があり、「b」「/」などの使い方にも譜面ごとの差があります。初見の記号があれば、譜面の注記・音源・前後の小節を確認してください。

ギター・ベース・ウクレレのタブ譜は同じ?

「線が弦、数字がフレット」という基本は共通ですが、線の本数や各弦の音は楽器とチューニングで変わります。

楽器よくある線の本数確認すること
6弦ギター6本標準E-A-D-G-B-eか、変則チューニングか
4弦ベース4本通常は下からE-A-D-G、ほかの弦数もある
4弦ウクレレ4本一般的なHigh-Gは上からA-E-C-Gの順で表示されることが多い

特にウクレレは、高いG弦を使うHigh-Gと低いG弦を使うLow-Gで音の並び方が異なります。同じ「0」でも楽器や調弦が違えば鳴る音も異なります。

タブ譜を使った初心者の練習手順

初めてのタブ譜なら、複雑な曲を最初から通すより、1〜2小節ほどの短いフレーズで読み方を固めるのがおすすめです。

STEP 1|楽器とチューニングを確認

譜面に書かれた弦数と音名を見て、自分の楽器に合っているか確認します。必要に応じてチューナーで調弦します。

STEP 2|数字を弾かずに読み上げる

「1弦0、1弦1、1弦3」のように弦とフレットを声に出して追います。最初は指を動かさずに読むだけでも構いません。

STEP 3|1音ずつゆっくり鳴らす

正しい弦を選び、フレットの金属部分の少し手前を押さえて鳴らします。無理に強く押さえず、音の途切れやビビりを確認します。

STEP 4|リズム情報を足す

音符や休符が併記されていれば確認し、なければ手本の音源を聴いて長さとタイミングを覚えます。必要ならメトロノームで拍を確かめます。

STEP 5|短いまとまりでつなぐ

2〜4音ほどずつつなぎ、弾く弦と指が迷わなくなったら範囲を広げます。速さを上げるより、音を間違えずに弾けることを優先します。

タブ譜が読めないときの原因と対処

つまずき確認すること対処法
上下の弦を間違える譜面の上段を6弦と思っていないか標準的な6弦ギター譜は上から1弦〜6弦と確認
数字の指を探してしまう数字を指番号と誤解していないか数字はフレット番号として読む
数字どおりでも曲にならないリズムの情報があるか音符・拍子・音源を併用する
鳴らす音が原曲と違うカポ位置やチューニングの指定譜面の冒頭にある設定を確認する
同時に鳴らすか迷う数字の縦位置縦にそろう数字を一組として読む
見慣れない記号がある凡例・注記・奏法記号の意味を確認して短い箇所で練習

カポタストを使う譜面では、数字がカポから数えた相対的なフレット位置を示す場合があります。通常と異なる指定がないか、曲名の近くにある「Capo」表記を確認しましょう。

タブ譜だけで練習してもよい?

目的に合わせた使い分け
好きな曲の押さえる位置をすぐ知りたい

タブ譜を中心に練習して問題ありません。音源やリズム表記も一緒に確認しましょう。

初見演奏や音楽理論も学びたい

タブ譜に加えて五線譜や音名、拍子・音価の読み方を学ぶと、応用の幅が広がります。

タブ譜は便利な補助線ですが、五線譜の代わりにすべてを教えてくれるものではありません。目的に合わせて使い分ければ十分です。

タブ譜の最初の一歩は「弦と数字」を読むこと

最終結論

タブ譜とは、ギターなどでどの弦のどの位置を押さえて弾くかを示す楽譜です。ギターでは横線が弦、数字がフレット、「0」が開放弦を意味します。

まずは「上が1弦」「数字はフレット」「左から右に読む」の3つを覚え、1弦の「0→1→3」をゆっくり弾いてみましょう。

そこまで読めたら、次は違う弦への移動と縦に並んだ数字に進み、最後に音源や拍子を使ってリズムを整えてください。